看護師を長く続ける予定の人なら、キャリアアップを考えるのは自然な流れと言えます。
特に整形外科や小児科では、ある程度の専門性も要求されますのでキャリアアップをすることが求められるでしょう。
一般的にキャリアアップと言うと、管理職になることを指しますが、専門性を高めるために資格を取得してスキルアップすることも含む場合があります。
管理職を目指す場合、専門学校卒より4年制大学卒のほうが有利になる病院もあるので、注意が必要です。
専門学校卒で勤めている病院が4年制大学卒でなければ出世できないような規定を定めているようなら、転職するのも一つの方法です。

管理職になるための特別な資格は必要ありませんが、看護師長が推薦するのが一般的なので、日頃の働きぶりが評価されると考えて良いでしょう。
病院によって役職の種類は異なるものの、副主任や主任からスタートする場合が多いです。
副主任や主任に任される仕事は、主に部下の育成や目標達成です。
病院や担当する病棟の目標を達成するためにどうチームを動かし、まとめていくかが課題になるでしょう。
こうした仕事ができる人材か否かを、看護師長は日頃からチェックしています。

しかし、管理職の資質は誰もが持っているものではありません。
自分には向かないと思えば、他の方法でキャリアアップしていけば良い話です。
専門看護師や認定看護師の資格を取って特定の看護分野で働く人は増加傾向にあり、役職に就く以外の方法でキャリアアップを目指す人は一定数いることがうかがえます。
専門看護師は大学院に2年通学する必要があるゆえに敷居の高い資格となっていますが、資格取得支援制度を設けている病院もあるので、機会に恵まれているのならチャレンジしても良いかもしれませんね。